Leeの特別支援教育

 絵カードファイルの作り方と使い方

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絵カードファイルの作り方と使い方(Leeがいた学校の実践より)
絵カードは使える♪
子どもには、特に自閉症の方などに絵カードがいいというのはよく言われます。
私の経験では障害種が何であれ、画像を使った指導は効果があるように思います。
大人だって、画像やマンガは読みやすいし分かりやすいですものね。
これは昨年度、私が勤めていた学校の若い女の先生が作った絵カードファイルです。許可を得て載せます。
スタート
この実践のスタートは、学部会議で子どもについて話題になった時に始まりました。
会議で、ある子どもさんに絵カードを作ったら有効かも知れない、という話になりました。その子どもは自分の気持ちを言葉で表現するのが難しかったのです。
私が「こういう写真があるといいかも」とリストを作っていたところ、若い先生がそれを実際に作って実践したのです。この「すぐにやる」ということが大切ですね。(私は言うだけ(^^;))
ファイルを作る
若い先生は、まずその子が家でやること、学校で好きなこと、一日の流れ、などから画像リストを作り、画像を選びました。
デジカメで写真を撮るといいし、フリー画像からもらってきてもいいですね。フリー素材「蘭」等が使えます。「絵カードへリンク」も参考に。
それらの画像を下のように、項目別にファイルします。
なおこれらの画像は、マグネットを付けて、黒板にはるなど、いろんな場面で役に立つはずですから、パソコンに整理しておくと便利です。
教師を続けているあいだに、実践にあたって作った画像や文章などは次第に増えていって、それが教師の宝物になっていくと思います。
100円均一の店からファイルを買いました。
数冊買っておくといいですね。
これは日常生活や学校生活の画像。
「朝の会」や「帰りの会」で指さして、自分がしたことを紹介するのにいいです。
これも学校の中の場所や遊具の画像。
自分が行きたい場所や、行った場所、したいことを表すのに役立ちます。
実践の実際
若い先生はファイルを教室の前の机に置いておきました。「朝の会」「帰りの会」の「昨日したこと」「今日したこと」の発表では、絵を示すように教えていきました。
休み時間などにも、何をしたいかを絵で示すように教えました。

数ヶ月たった頃には、その子どもは、担任でない先生にファイルの画像を示して、やったことを教えたそうです。
また、他の子ども達もファイルの画像を示しながら、その子どもとコミュニケーションをとるようになったとのことです。
きっとその子どもは「絵を使うとみんなが自分の気持ちを分かってくれる、うれしい!」と思ったことでしょう。
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