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   こうちゃんの画像 リンリン こうちゃん              

その19

作・佐竹弘子  編集・Lee

こうちゃんのライフワークとも言える「ストリートダンス教室」の発表会の様子を、画像でもお楽しみ下さい。そして夏休みの計画は・・・・、うらやましい〜♪!
 

おもな登場人物
こうちゃんの画像 よーすけくんの画像
主人公・次男の皓平くん
(こうへいくん、こうちゃん)  
長男の陽介くん
 (よーすけくん)  
  ママ   パパ
 
 
ンパ!ンパ!大成功!!!

 皓平のライフワークとも言える「ストリートダンス教室」。
「ママ、どようび、ンパ ある?」
「あるよ」
「やった!!行く行く!」
 といつも楽しみにしている。当然ながら練習にも精が出て張り切っている。


 そして一年の総決算、3月に発表会があった。
 場所は地域で一番大きなコンサート会場の大ホール
 皓平の所属するダンススクールは各地にスクールがあり、一日目はバレエ、二日目はストリートダンスで二日間にわたり合同発表会が開催されたのだ。
 
 皓平の出番は二日目の第一部。1000以上人収容規模の大ホールは超入り満員。
 本番に強い、目立ちたがり屋の皓平だから大丈夫かな?と思いつつも、自分の出番でないときに舞台に出てこないかと心配したりして・・・
「六番、スマイルキッズダンスクラス。4月から始まった新しいクラスです。幼稚園からの子ども達が楽しく踊っています。どうぞごご覧ください!」

 親の心配もよそに皓平は思いっきり客席にPRして楽しく踊ることができた。
 お客さんからも大喝采。贔屓目にみても一番拍手が大きかった。
 また、一部のフィナーレにも出演し、またもや満面の笑顔で自己PRをした。

ゴリ先生といっしょに、ダンスが終わり袖に戻る前のパフォーマンス

一部のフィーナーレで最後のPR

 継続は力なり!
 大成功に終えた発表会に自信をつけ、毎週楽しく踊っている。
 4、5月は「一人、やだ!」と言い、横で私もいっしょに踊っていた。
 それが6月からは「ママ、いいよ、あっち行ってて!」に変わり、今では駐車場に着くと、「いいよ、ママ。一人で行く!」と言い、ドリンクとシューズを持ちさっさと体育館に行ってしまう。
 そして靴をそろえて脱ぎ、体育館用シューズに履き替え、レッスンに一人で臨むまでに自立してきた。

 ここまで成長できたのも長い目で熱心に、しかし特別扱いはせずレッスンをしてくださった先生方のお陰だと思う。
 「右、左」はわからないが「お母さん足出して!」という指示なら十分理解ができるのだ。
 また、いっしょにレッスンしている幼稚園生のお友達、親御さんも温かい目で見てくださった。本当に感謝の一言だ。

 皓平は意欲がありやりたいことがたくさんある。しかし、お兄ちゃんの陽介と違って自分から「○○がやりたい!」と主張したり、自分から参加することは難しい。
 親が皓平のやりたいようなこと、好きなことにチャンレンジする機会をつくり、レールを敷かなければならない。
 しかし、レールを敷いた後は皓平の出番だ。意欲を持ちいろいろなことを経験し自信をつけて欲しい。今後もいろいろな方面に皓平の意欲を伸ばしていきたい。

お友達といっしょに、はい、ポーズ!

  一学期を終えて

 皓平は一日も休まず皆勤賞で一学期を終えた。終業式の日は先生との別れを惜しみ大泣きしてしまい、学童クラブの迎えの車になかなか乗らなかったそうだ。
 そうなのだ、そんなに学校が大好きなのだ。
 
 さて、去年までの皓平はというととにかく自己主張が強く、言葉よりも手が先がでてしまうことが多かった。友達と仲良く遊ぶ半面、トラブルも多かった。
 
 それが4年生になると・・・
 友達と口げんかをした後、友達がお菓子を落としてしまった。皓平はそれを見て「どうぞ!」と自分のお菓子をあげて仲直りしたと言う。けんかをしても自分の気持ちを切り替えて友達に優しくする気持ちも芽生えきた。
 
 学童クラブでも大の仲良しでケンカ友達でもある6年生のアヤちゃんとは最近は指導員が仲裁に入らなくてもケンカをした後、お互いに「ごめんね!」と謝り、また仲良く遊びだす場面が多々見られるようになったという。
 ささいなことではあるが、小さな成長がうれしい。


 
  楽しい夏休み

 さて、夏休み。とはいえ皓平の住む茨城県の梅雨明けは7月末と言う。皓平は毎日学童クラブに通っているがプールの用意と傘の両方を持っていく。

 学童クラブのお楽しみはお泊り会。子ども達と指導員だけで作業所のある建物に泊まるのだ。大ごちそうあり花火大会、パネルシアターあり・・・盛りだくさんの内容だ。指導員には負担が大きいだろうが、皓平は楽しみにしている。

 皓平は3泊4日でキャンプへも出かける。3年連続親なしで一人ででかけるのだ。
しかも障害児のためのキャンプとは違う。一般のキャンプなのだ。テントを自分で建て、飯盒でご飯を炊き、食事もすべて子ども達で行うものだ。
「キャンプ、ひとり、行く。ママ、おうち!」と言い、今から楽しみにしている。

 そして夏のお楽しみ、最大行事として佐竹家は海外旅行へ出かける。場所はサイパン♪
 本当はハワイに行きたかったのだけれど、飛行機の時間が長いと皓平が飽きてしまうと思いサイパンに・・・。9月には写真を大公開?! 楽しみに待っててね。

 ところで余談・・・
 皓平が最初にパスポートを取得したのは3歳。
 そのときは署名欄に「佐竹皓平 (佐竹宏明 父 代筆)」と書いた。そして5年が経過し、パスポートの期限が切れたため今回再度申請に。しかし、皓平はまだ自分で名前が書けないのでまたもや父が書名欄に代筆した。すると・・・

「小学生は自分で名前を書かないと申請できません」
「知的障害があるので自分で書けないのですが」
「ではそれを証明するもの、療育手帳(知的障害者証明手帳)お持ちですか?それが
ないと申請できません」
「今日は持ってきていません」
「ではお持ちになりもう一度申請をお願いします」
 という経緯があった。

 何事も事前の下調べが大事ですねぇ・・・。再度仕切りなおししパスポートが取得できた。 久しぶりの海外、楽しんできま〜す!
   

  「Leeの特別支援教育」 
 2003年8月2日