Leeの特別支援教育

タイトル「障害児教育ホットニュース」

小中学校の特殊学級、改称し存続 学校教育法改正案 (2006年1月8日)

文部科学省が今月召集の通常国会に提出する学校教育法改正案の骨格がわかった。存廃が論議になってきた小中学校の特殊学級は、存続を保護者らが望んでいることに配慮し、07年度をめどに「特別支援学級」と名称を変えて残す。盲・ろう・養護学校は複数の障害に対応する「特別支援学校」に改める。また法改正と併せて文科省は省令を改正し、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの子供についても適切な指導が受けられる仕組みづくりをめざす。 (asahi comより 続きはここ
宮城県の「知的障害者施設解体」 (2004年2月21日)

次はasahi.comより引用です。
「宮城県は、県内にあるすべての知的障害者の入所施設の「解体」を宣言する。04年度から入所者が地域で生活できるように支援する予算を充実させることなどで、民間の施設を含めて地域移行を促す。20日から大津市で開かれるシンポジウムで浅野史郎知事が公表する。障害がある人もない人もともに地域で暮らす「ノーマライゼーション」の理念を都道府県単位で実践する全国初の試み。

 宣言は「入所施設を解体して、知的障害者が地域の中で生活できる条件を整備する」としている。目標とする時期などは示していない。県内には社会福祉法人が運営するものも含めて28カ所の入所施設があり、現在約1800人が生活している。宣言には施設数で8割以上を占める民間施設への強制力はない。

《キーワード》知的障害者 全国で約46万人。このうち3割の約13万人が入所施設で暮らす。10年以上の長期入所が半数を占める。地域に出て生活する人は、年間で入所者の1%に過ぎない。施設の知的障害者を対象にした大阪府の調査では回答できた人のうち、75%が施設を出たいと答えた。自分の意思で入所したと回答したのは9%だった。」

宮城ニュース(毎日新聞)では次のような記事もある。
浅野知事「脱施設、自然の流れ」 入所者家族に戸惑い−−きょう発表 /宮城

例えば私たちも、高齢になったときに大きな施設で過ごすとなると、苦痛を覚える人もいるでしょう。
私のように自由に過ごすことに慣れた人間は束縛の多い施設の暮らしはできそうにありません。
先日も書きましたが、義母は大きな施設にいたときより、小規模のグループホームに入って生き生きしてきたそうです。

長い間続いてきた流れが大きく変わるのだから、困難も大きいでしょうが、「知的障害を持った人たちが幸福に人間らしく生きる」ことを模索した流れなのでしょう。
どうなる『特別支援教育』  (2004年1月25日)
「障害児教育が戦後最大の変革期を迎えようとしている」という出だしで1ページに渡り書いていた。
今まで障害児教育は義務教育段階の1.5%だった。それが今後は7〜8%になる。
特別支援教育は2007年までに全校に広げたいそうだ。
ただし教員や予算は今までのままでやりくりするそうだから、心配の声も載っていた。
障害があるこどものためのワッペン   (2003年11月30日)

新聞記事より(朝日11月30日付)

「練習中」わかってね
ー自閉症児の理解 ワッペンでー
「軽い自閉症など、外からはみえにくい障害を持つ子の親が、障害を知らせるワッペンを相次ぎ製作、利用が広がっている。自閉症児は社会での訓練が不可欠だが、その振る舞いは誤解を受けやすい。「認識してもらうだけで周囲の視線が変わり、外出への抵抗感が減った」と親たちには好評だ。」

サイトを探したらありました。
おでかけ用ワッペン  
愛のワッペン(どちらも紹介されている)

「障害者の在宅サービス利用急増、補助金不足の恐れ」 (朝日 2003、11,14 asahi.com より引用)

「障害者が選ぶ福祉」を看板に4月から始まった障害者支援費制度で、身体・知的障害者のホームヘルプの利用が急増し、国の予算が不足する恐れが強まっていることが13日わかった。厚生労働省は補助金を全額交付できない可能性があると都道府県に伝えた。50億円近く足りないとの計算もあり、障害者が必要なサービスを十分受けられなくなることも考えられる。障害者福祉の底上げを目指した制度は、早くも財政的な壁に突きあたった。

 「身体介助や外出支援などのホームヘルプサービスは、国が2分の1を上限に補助し、都道府県と市町村が4分の1ずつ負担する。厚労省はホームヘルプ事業の補助金として03年度当初予算で278億円(前年度比14.5%増)を計上した。

 障害者から必要なサービスを申請してもらったところ、4月からの利用が予想を超えて伸びた。

 厚労省が4月から2カ月間の利用実績をもとに来年3月までに必要になる補助金を計算したところ、50億円近く不足することがわかった。補正予算を要求するのは制度上難しく、同省は他の予算を流用するなど対応を検討しているが、不足分を全額埋めるのは厳しい状況だ。

 同省は今月に入って都道府県に対し、02年度に交付した補助金に相当する分は全額出すものの、03年度から利用時間が増えた分や新規の申請分については補助額が2分の1を下回る可能性があることを伝えた。

 不足分を補うことになる自治体は「地方への負担の押しつけ」と反発。財政難の自治体ではサービスが削られる恐れもあることから、障害者団体も危機感を強めている。

 東京都では03年度のホームヘルプ事業費が前年度より34%増えて約153億円になると見込む。都はこのままだと、国の補助が9億6000万円不足するとしている。新規の申請も増加の一因とみられ、和歌山市では02年度は3人だった知的障害者の利用が200人を超えた。」

私は今学校で「ねっとわーくだより」というものの発行を担当している。
その中で「社会の資源や制度を活用しましょう」というので、ショートステイの紹介などもしてきた。
保護者もショートステイを利用する人が増えてきて、「良かった」という声も多い。

記事によると「ホームヘルプの利用」とあるが、補助金の不足はショートステイなどの制度にも影響を与えるのであろうか?
せっかく支援費制度ができ、恩恵を受ける人が多くなったのだが、財政的に破綻して後戻りというのではまずいですよね。

ユニークな作品を通販で売る   (2003年7月11日)

テレビで次のようなニュースがあった。

「ある県で、障害者の授産施設の製品をまとめて、通販の会社が売り出している。
さをり織りやハーブせっけんなど、品質も良く、一つしかないようなものもある。そこで、同じ物がないユニークさや、いい品質をアピールしている。
ハーブせっけんなどは、今までは型抜きにしていたが、そうではなく、園生が手で丸め玉にしたり、それをキャンディーにして製品化した。
注文も増えている。
この人たちが作った物を売るには、規格品でなくユニークさをアピールしたがいい、とのこと」

ネットで調べたら、ここここがあった。

なるほど・・・。
世の中にうんとある規格品を追っかけるのでなく、この人たちにしかない感性、ユニークさを生かしてアピールする、これは大切でしょうね。
すぐれていないのではなく、本当にすぐれてユニークなのですから・・・。
またそれを一般の人に伝えていくのも私たちの役目だと思います。
「ルポ・長野の知的障害者施設」より   (2003年7月4日)

脱施設へ「ルポ・長野の知的障害者施設」
(朝日7月2日)
「知的障害のある人たちが施設を出て地域で暮らすことに反対する親や家族は多いと言われる。
昨年から脱施設に取り組み始めた長野県立の知的障害者施設「西駒郷」(437人)でも、当初、保護者の大部分が反対だった。
しかし、今年3月には賛成が3割になり、いまも増えつつある。

ダウン症の清さん(46才)は16才の頃から入所している。
昨年3月、清さんたちは、近くの民家を改修して作ったグループホームで暮らし始めた。世話人が食事などの世話をしてくれる。清さんも食事の後かたづけなどができるようになった。

清さんの親は長い間、清さんが施設を出ることに反対であった。
しかし、今は「子どもの足をひっぱっちゃいかんよ」と言う」

これは高齢化のこととも似た問題でしょうね。
いわゆる大きな老人ホームに入るよりも、小規模のグループホームの方が家庭的に感じるでしょう。
このような動きは徐々に広がっていくと思われます。
障害児・者に役立つ本「おでかけマップ」   (2003年5月18日)
これは「自閉症児・者 コミュニケーション障害者のための おでかけマップ」という本です。

(社)日本自閉症協会熊本県支部 が発行しています。(TEL FAX 096-375-8228) 1000円

目次は

「歯医者さん 病院 理・美容室 プール レジャー施設 公園 障害者ショップ、その他 働く職場 児童福祉施設 諸機関・研究会等・・・」

自閉症児を持つお母さん方が調べて作られたそうです。
障害がある人って、歯医者に行くのも大変なところがあります。
こういう本は生活する上でとても貴重でしょうね。

障害者の消費者被害  (2003年4月24日 朝日新聞より
「知的障害者ら(痴呆性のお年寄り、精神障害者も含む)が消費者被害に遭った件数が、6年余りで2万件を越した。
02年度に全国の消費者センターに寄せられた相談は97年度の3.1倍に増えており、同センターは「悪質な業者が、判断能力が十分でない人を狙い始めている」として注意を呼びかけている。

知的障害者の場合、「携帯メールで知り合った人の勧めで75万円のふとんの購入契約をし、業者に消費者金融に連れて行かれて代金の一部として50万円借りさせられた」(20代女性)
「30万円の健康食品を買い、訪問販売員に貯金通帳と印鑑を渡してしまった」(50代女性)
など深刻な例もあった。

木間主任研究員は「高齢者や障害者が施設などから出て地域で暮らし、福祉や介護サービスを自分で契約する時代になっている。被害防止のための新たな取り組みが必要だ」と話している」
全障害児に普通学級籍、埼玉県が“二重学籍”容認検討  (2003年1月8日)

Yahoo!Japan Newsより
「 埼玉県は、障害があるすべての児童・生徒が普通学級に在籍できるようにする制度作りの検討を始めた。法令に規定のない“二重学籍”を容認する国内初の試み。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が推進する「インクルージョン」教育の理念を取り入れたもので、2004年度からの実施に向け、近く国や市町村と協議に入る。」(読売新聞)[2003年1月5日11時16分更新]
くわしくは全障害児に普通学級籍、埼玉県が“二重学籍”容認検討
知的障害者入所施設を『解体宣言』    (2002年11月23日) 

知的障害者  地域での自立を入所施設を「解体宣言」 (朝日11月23日付)

宮城県福祉事業団は知的障害者の入所施設の「解体宣言」をする。「宮城県船形コロニー」の入所者485人を10年までに地域のグループホームなどに移行させる方針だ。世界的に「脱施設」の流れが進む中、日本は入所施設が増え続け、今も約13万人が施設で暮らす。大型施設の「解体」は初めて。
・・・・
日本では成人の知的障害者の35%が施設で暮らす。入所後、地域に出る人は1%にすぎない。
社会福祉事業法等の改正 (2001年10月20日)    
制度のお話です。
「社会福祉の増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律案の概要
今まで「措置制度」で行政に依存気味の制度であったものが、「選択できる制度になる」という今回の改正を、サイトで見ましょう。
新しい制度は「事業者と利用者が対等になる。しかし、それ分自己選択、自己責任という形になる」
福祉制度も、「お上がどうにかしてくれる」という時代から、「自分でえらび、結果も自分の責任」となるのです。

介護保険と似て、しばらくは過渡期の混乱がありそうです。情報をしっかり得ることが必要になりますね。
また、成年後見制度については
ご存知ですか、『成年後見制度』
成年後見制度について
今はちゃきちゃきの私も、いつこのような制度のお世話になるかも知れないのです。
インクルージョンについて私の考え 共有掲示板の書き込みより (2001年7月15日)

<ある教員をめざす方の書き込み> (2000,7,16)
養護学校は必要か、否か?というテーマではどうでしょうか?? 例えば重度重複の子が普通学級の中で周りの子と同じように教育を受けることができるのだろうか?知的障害の子や自閉症の子どもたちにとっての個に応じた教育とは?などなどの疑問が生まれます。  一方で、ともに教育を受け、ともに生活することの意義もあると思うのです。

<わたしの書き込み> (2000,7,14)
はい、わたしは養護学校教員です。養護学校不要論もありますね。
私としては現在の養護学校と名のつくものがいいというつもりはありません。しかし、個々の子ども達が、自分の障害に合った、しかも人々から隔離されない環境で学ぶことは必要だと思います。
うちの学校の参観者でこういう方も多いんです。子どもが通常の学校や特殊学校にいるという方がうちの学校に参観に来られ、教科の学習の様子や作業学習、コンピュータの授業などをみて、「いいですね」とおっしゃいます。
ところで整理しますが、障害児教育といってもいろいろありまして、大きくまとめますと、盲、聾、肢体不自由、病弱など、障害種別の分け方があります。その中でも、知的障害がある子どもさんと、ない子どもさんがいます。
ない子どもさんは、通常の学校で教育を受けたいという要望も多くなり、またそれが可能な状況が出てきました。
いっぽう知的障害がある方は、小中学校の特殊学級で学ばれる方もいますが、養護学校に行く方もいます。また通常の学級で学ぶ方もおられます。
さて、現在の私の考えですが、知的障害がない方は流れとしては通常の学校で学ぶ方にいくのではないでしょうか?もちろん障害の程度にもよりますが・・・。
一方、知的障害がある方は、その子にあった教育をするという観点からは通常のクラスで何もかも一緒というのはきびしい面もあると思います。もちろん喜んで行っていらっしゃる方は、本人もまわりにもいい環境なのだと思います。
しかし、だんだん難しさがでてくる方もおられるかも知れません。
教科の学習一つをとっても、分からないことをじっと聞いているというのは、まるで私が物理の授業を聞くようなもので、苦痛な方もあるでしょう。
音楽や美術の授業などは一緒にできるところもあるし、お互いが知り合い、良さを認めあうこともできるでしょう。
要は親が子供の様子を見ながら、よりその子にあった学習環境を考えそのような学校を準備してやることだと思います。行政的もそれができるようにしてやることが大事ですね。
一方、重度重複障害がある方は、その人達により合った学習ができる環境が必要です。
学校が分離されることの心配には、通常の学校から交流に来るということなどで、知り合うことはできるでしょう。
わたしはどこで学ぶかということも問題だろうが、「何を学ぶか」ということももの言わない子どもの立場に立って考えないといけないと思うのです。その子が学ぶことで、楽しかったり自分をのばせると実感できるようなカリキュラムや環境を用意してやりたいものだと思います。
なお参考に、アメリカで自閉症のなおちゃんを育てておられるパパのサイトをご紹介します。
http://www.geocities.com/Heartland/Prairie/7772/index.htm

<ひろさんの書き込み> (2000,7,16)
先日、初任者研修で養護学校と社会福祉施設へ行きました。
障害の程度により学習の場は変える必要はあると思います。
基本的な生活習慣を身に付けたり、作業を覚えて社会へ出る準備をしたりということは、普通の学校では難しいと感じました。
しかし、研修先の養護学校の校長先生の息子さんのクラスに障害を持った生徒がいたそうです。
その校長先生は、「うちの息子が高校で一番よかったのは障害者と共に生活できたことだ」とおっしゃっていました。
障害者に対しての偏見や差別の心がなくなったことが一番だとおっしゃっていました。
まとまりがなくなってしまいましたが、ノーマライゼーションについての教育も重要だと考えています。

(わたしの書き込み)(2000,7,16)
ひろさん、いい視点でかきこんでいただきました。
わたしの最初の答えは、建前に過ぎますね。
実は養護学校にも問題があり。、つまり子どもが、地元から離れてしまうことです。バスや電車で通う生徒もおり、地域の人から離れてしまう。
何十人の知的障害児を集めるとなると、どうしても家から離れ、地域の友達とも離れてします。
もっと小さな単位であるといいんでしょうね。
その点、特殊学級のように通常の学校の中にあるというのは、交流しやすいでしょうね。
このあたりは、学校の規模や、かかる経費のことと関係があるのかも知れません。
子どもにより合った教育をしながら、時には通常の学校の子どもと一緒に勉強したり、行事を共にする、こういう学校であればいいのかも知れませんね。
「教員を目指し自分の道進む」・・・・ある耳が不自由な大学生の投書より (朝日2001/4/16)                                 
新聞の投書欄から(朝日2001/4/16)
「教員を目指し自分の道進む」(大学生 18才)
「私は生まれつき耳が不自由で、ろう学校で学んだ。ここまでこられたのは先生方や両親たちの支えがあったからだと思う。
今春、大学に入った。今は大学への期待とハンディがあっても大丈夫だろうかという不安な気持ちが相半ばしている。
そんな不安な気分を吹っ飛ばしてくれたのは、目や耳が不自由な福島智さんが東大助教授になるという本誌の記事だった。大きな衝撃を受けるとともに感動した。
福島さんも多くの不安や困難にぶつかったに違いない。でも、心を通わせるコミュニケーションの力を得て、そのハンディを乗り越える努力をされたことだろう。障害のある私だけでなく、多くの人たちに勇気と希望を与えてくれた。
私は大学でパソコンのプログラムやネットワーク管理などを学び、情報技術を教える教員免許を取ることを目指している。
IT革命が人と人とのコミュニケーションを豊かにし、バリアフリーに貢献出来るような進歩につながることを願って、自分の道を進んでいきたい。」

盲、ろうの方にとって、今までその力を発揮できる機会が十分とはいえなかったかもしれません。
しかし、福島さんの記事(このサイトのここ)により、励まされた方は多いと思います。
道を切り開く方は困難なこと、偏見に悩まされることも多いことでしょう。しかし、その姿を見て励まされる人も多いのですね。
福祉の制度の情報   (2001年3月23日)

熊本市の発達相談窓口の方を招いた研修会があった。今までの障害のある子どもや成人との関わりから得られたいい話を伺った。

その中で、福祉の制度の説明があり、参加者からもそのことに話が集中した。
熊本市(県)では療育手帳をA1,A2,B1,B2に分けている。そのうちの軽度に当たるB2の人に対する年金制度が問題になる。
というのは障害基礎年金をもらえないのだ。
B2と判定された人でも、最近の不況で仕事を失う人が多く、年金をもらえないということはつらいことだ。老いていく親も不安でたまらない。これを何とかしなければいけないという声が多かった。
年金制度は申請主義であり、知らずに申請しなかったらもらえない。まず、制度について知り、申請することが大切だ。

次にいろいろな福祉制度が表になっていた。
また、制度は次々に変わっていくので、その都度新しい情報を知って利用して欲しい、ということであった。
例えば、ショートステイの制度を使えば、昼間だけ子どもや成人を施設に預かってもらえる、等・・・。
私は質問・意見で「これからは情報化社会であり、そのようなニュースはインターネットに載せては」と発言した。
発言した手前、今、ネット上にどのような情報があるだろうかと調べた。
はっきり言ってあまり詳しい情報はない。

全国の各種福祉制度・・・熊本県は県のHPとっぷだけ。
熊本市ホームページ・・・障害者福祉制度の詳しい説明ここには概要だけ。詳しい説明や最新のニュースはない。
熊本市・・・・・・これは平成8年度のもの。古すぎる。

いちいち市役所に行きなさいと言っても、障害がある人や保護者であればなおさら、毎回窓口に行くのは大変です。これからはネット上で詳しいニュースを流すのがこれからの行政だと思う。
養護学校後の進路 深刻ー入所待機者は延べ750人ー(朝日 2000年3月16日付)

昨日の卒業式にマスコミが取材に来たが、そのうちの朝日新聞に、卒業式のことと進路に関する記事が載っていた。

養護学校を卒業する知的障害者の進路が深刻さを増している。不景気で求人数が減少しているうえ、作業などを通じて能力を身につける援護施設も、定員オーバーで入所できないからだ。家族や学校関係者らからは「卒業しても受け皿がない」と声が上がっているが、県は2003年までは施設を増やさない方針だ。

(うちの学校の)卒業生の一人Tさんは進路がまだ決まっていない。
希望した入所型更生施設が定員いっぱいで、空きができるまで待機しなければならない。
県教委の話では昨年度は県内7つの高等部から卒業した生徒111人のうち、半分の56人が援護施設に入所した。就職は景気低迷で16人にとどまった。
昨年12月のまとめでは援護施設の定員の空きがなく待機している人は、のべ約750人。複数希望していたりするため、実数は400人、うち自宅待機が180人程度だという。
Tさんのお父さんは「夫婦どちらかがダウンしたら死活問題」と話しておられるそうだ。

このTさんは私も1年間担任しました。親御さんとしては、家に待機となるときびしいだろうと思います。行政上の計画もあるかと思いますが、何とかなって欲しいものです。
<懲戒免職>児童を全裸にした男性教諭 北九州市教委(毎日2001/2/26)

北九州市教委は26日、授業中に教室内で知的障害のある児童を全裸にしたとして、市内の養護学校の男性教諭(50)を懲戒免職処分にした。

 市教委によると、男性教諭は1997年、授業中の教室内で、小4の女児を全裸にして床に寝かせ、のぞき込んでいた。また99年には中2の女子生徒を教室で全裸にして立たせていた。いずれも教室内には、ほかの生徒はおらず、男性教諭とペアを組んで指導していた別の教員が教室を出たすきに服を脱がせていたという。

いやなニュースですね。でも、書いてあるとおりであればとんでもないですね。
最近は問題のある教師に対する目も厳しくなってきました。
養護学校では子どもの衣服の着脱などを支援することも多いもの。無神経にならないように気をつけたいものです。。
また、身体的、精神的なハラスメントや体罰はあってはいけないものです。
全盲ろう者の福島さん東大先端県研へ(朝日2001/2/20)

全盲ろう者の福島智金沢大助教授が東京大学先端科学技術研究センターの助教授に就任する。新たに設置される「バリアフリー部門」に就任となる。
記者会見で、福島さんは3つのバリアを取り除きたいと語った。
@障害のある当事者と大学との間のバリア
A学問が専門領域に細分化されることによってできたバリア
B「バリアフリー」が障害者や高齢者のみに結びつけて考えられるバリア。社会全体の問題としてとらえたい。
「21世紀の特殊教育の在り方について(最終報告)
「障害児受け入れ緩和を」
(朝日1月16日付)

実はこの報告「21世紀の特殊教育の在り方について(最終報告)概要」のプリントを、昨日講師の先生からいただいていたのです。昨日出されたので1番のりでいただきました。(自慢してもしゃーないか)
文部科学省のホームページはここです。
第2章
2 障害の程度に関する基準及び就学手続きの見直しについて
 新聞の記事から引用すると「障害の種類と程度によって一律に盲、ろう、養護学校に割り振っている基準を緩和することを柱とする」「就学先の決定に際して保護者が専門家の意見を聴く機会をつくることを提言する」など、「昨年の中間報告より、子どもや親の側に立った内容。」

「知的障害者も普通高校へ」(朝日2000/12・18付)

中学校の仲間と同じ高校で学びたい。こんな知的障害者の願いを受け入れようと、大阪府が来春から府立高校に知的障害者のための入学枠を試験的に設ける。知的障害を持つ児童・生徒の教育は、養護学校などでの「分離教育」から普通学校での「統合教育」への移行が進みつつある。大阪府の試みはその流れに沿ったものと評価する声がある一方、障害に応じた専門的な教育やケアが欠かせないとの見方も根強い。

その後は、高校の様子が書かれている。

次に色んな立場の意見。

「教育内容の吟味を」白石正久(大阪電気通信大)
障害児の教育では、個々の子ども達が持つ障害や発達に合わせて教育の内容や集団を吟味することが大事だ。
自らの可能性を発見し、自信を持って生きる子どもを育てて欲しい。
選択肢は多様であっていいが、障害が軽くない子どもには身近な養護学校を整備する方向性も失われてはならない。
普通高校での学習が可能な子ども達に対しても、障害への介助の手だてや、個々の子の力に応じたていねいな学習指導や集団作りが求められる。
一人の教師に任せず、一定の経験がある教師のもとでチームとしての取り組みが必要だ。

「一律入学の考えなし」文部省特殊教育課の話
高校の入学者は、高校の学習指導要領を履修できる見込みがあるかどうかで判断されるべきだ。
大阪府の取り組みについては、知的障害者を受け入れた後、通常の教育課程をやるのか、新たな特別なカリキュラムを組むのか、現段階で詳細を承知していないのでコメントできない。
国として、障害の種類や程度を考えず、一律に障害者を普通学校に入学させるという考えはない。

(Leeの感想)知的障害児の場合、本人の気持ちを聞くということがむつかしい場合が多い。
制度を云々する際には、本人達の気持ちや意見を尊重してやることが大事という気がする。

養護学校で「『指導』と殴り、ける」(朝日14日付)
(2000/12/16)

某大学付属養護学校で「『指導』と殴り、ける」。1988年から95年にかけ体罰が行われていた。「教育上の指導だった」と言っているそうだが、中には暴力としか認められない行為もあるという。
報告によると複数の教師について、授業中、よそ見した生徒を平手で殴ったり、清掃後、生徒にいきなり回しげりをした、農園作業後、移動中の生徒に飛びげりをした等の行為が分かった。一部の教師は「泣かしちゃろうか」などの言葉を頻繁に使った。
教師の一部に「子どもの能力を引き出すためには暴力的指導が許される」との考えがあったそうだ。

茂木俊彦東京都立大教授(障害児心理学)の話
障害についての教師の知識が不足している。子どもの「問題行動」がどういう内面のかっとうや願いの表れであるか、こたえる必要が教師にはある。
子どもは常に、大人の気を引く行動をしてしまう。力ずくで行動を押さえてしまうと、別の反応を示してしまう。
子どもの示す行動にいちいち反応してはいけない。「問題行動」を起こした子どもの事例研究をしながら、指導方法を考えるべきだ。

残念な話です。しかし、心していなければ、いつ起こるかも知れないことです。
暴力や厳しい指導は、一見効果がありそうに見える。
子どもは一時おとなしくなる。そうなると指導法より、いかに厳しいか、が教師の評価基準になってしまう。
「子どもの話を聞く、内面を探る」なんて、「甘い」ということになる。
子どもは本当にストレスや葛藤が解決したわけではないから、またどこかでストレスをぶつける。たいていより弱い者相手や心を許せる人にだったり・・・。
悪循環です。
なぐる教師もストレスをぶつけているのでしょうが、これでは教師の資格はない。

特に知的障害児教育では、子どもは自分の気持ちを訴えたりできないことが多い。「指導」と称して一方的に暴力的な指導をすることは慎まなければいけない。
自分の家庭でも、職場でも、殴りたくなったとしたら、自分が頭を冷やして落ち着かなければ・・・。自分に問題があるのかも・・・。


障害者支援の新学科開設へ・・宮崎の専門学校(2000/12/5)

新聞に次のような記事(朝日12月5日付)
「知的障害者の自立支援をめざして、宮崎県西都市の宮崎医療福祉専門学校が来年4月、養護学校高等部を卒業した知的障害者を対象にした福祉共生学科を新設する。
全国でも極めてめずらしい試みといい二年制で、卒業時にはホームヘルパー2級の修了証を取得できる。
定員20人。福祉施設で実習あり。受験資格は身の回りのことができ、通学が可能な生徒。書類審査、面接、作文、学科試験。」

高等部を卒業した人が行ける専門学校に行けるというのは、いい試みですね。

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