サトくん
その10
作・高田あや 編集・Lee
サト君の絵が入選したんです♪ そして、いよいよ最後の体験実習
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
主人公・次男のサトくん | 長男のまこっちくん | ママ | パパ(せんべいさん) |
ポスターが入選 昨日、連絡帳を見るのを忘れていて、今朝、連絡を書き込む時に前日のを読んだら・・・なんと、サトが描いたポスターが入選したと書いてあるではありませんか! プリントを入れてありますと書いてもある! サトは学校から帰るとプリント類をサッサと自分なりに片付けてしまいます。だから、私は時々学校からの連絡を見逃したりします。 連絡帳を見て、慌てて捜しました。冷蔵庫の扉に張ってありました。 兵庫県緑化推進協会のコンクールでした。高等学校の部「3席」です。 表彰式は1席だけみたいですが、サトの作品はこのあとの国土緑化推進機構応募作品に選ばれているようです。 12月14日から2週間県立三木山森林公園で展示されるようです。遠いなぁ・・行こうかなぁ?どうしよう? 昨日の私へのご褒美ケーキは期せずしてサトへのご褒美にもなりました。(2002年11月01日) 緑化ポスターの展示
とても立派な施設です。神戸の森林植物園より建物が素敵に思えます。 建物の中や外に大きな木工の昆虫が・・そして、サトのポスターがありました。 光が反射してちょっと見にくいんですが、オレンジ色のチューリップに蜘蛛が止まってるんだそうです。何かお手本でもあったのかしら?発想がとてもユニークですよね。絵のバランスも良いんじゃないかなぁ?そんなところが目にとまったのかしら?などと親ばかチャンリンで写真を撮りました。
学校から帰ってきたサトに写真を見せたら、少し考えていました。どうやら描いたのを忘れた様子。だって、チューリップだもんね。春にでも描いたのかな? 聞くまでは蜘蛛とわからなかったけれど、足を数えたらちゃんと8本ありました。 1月には賞状と記念品が届くそうです。これまたピンと来ないんでしょうね。写真は葉書に印刷して、同じく佳作のお友達の分と火曜日に学校に持って行きます。( 2002年12月20日) ああ、叩いてしまった めったにないんですよ。でも、やっぱり疲れてるのかな? 例によって自分で水筒とお箸を洗うサト。感心です。ただ、だんだんこの行為がエスカレートしていて、たったそれだけに20分はかかります。 その間、水は出しっぱなし。石けん(ムース状液体石けん)は大量に使う。洗い方が丁寧に何度も濯ぐんだけど、乱暴で、台所が水浸しになります。サトの仕事は丁寧で乱暴。 その上、何か気に入らないんでしょう、「う〜う〜、ひぃひぃ」ずっと唸っています。ずいぶん我慢してたけど、ついに今日は爆発。腕をピシッとやってしまった。 でも、サトは痛いの平気なんです。叩かれたからやめるなんてことはないのです。わかっているから叩かない。いつもは理性もありますし、何より平和主義なのでなだめる方に回るんですけどね。 反省しております。結局叩いた所で何も変わらない。 こう言ってみました。「訓練所の実習でそんなことをしたら、実習やめ!もう来なくてよいと言われるよ」・・これも脅迫じみてるけど、意外や意外、効いたんですよ。 途端に静かにサッサとお箸を洗って終わりました。 あ〜あ、やっぱり叩き損でした。サト、ごめんね!やっぱり母はいつになっても未熟です。 でも、サトにごめんねと言ったら「ごめんねぇ〜〜!」とニコニコ顔でした。通じてるかなぁ? 実習の下見 午前中行って来ました。サトは前に行ったことがあるらしく、途中までは完璧に道案内が出来ました。電車も普通電車に乗るように念を押したし、駅は正確に覚えていますから不安なしです。 私も2回ほど見学に行った事があるので、だいたいは分かってました。 ところが、2号線を渡って東へ歩き出すと歩調がゆっくりに・・。 サトが「訓練所〜!」と声を上げるので私が「どっち?」と尋ねる。サトは「こっちです〜!」と指をさす。 結局行き過ぎてしまいました。目的地まで倍の時間がかかりました。 でも、上を見上げて遠くの方を探してというしぐさがありました。こういう能力は優れています。あっち!という方向は合ってましたから。 自立訓練所のプレートがかかった門のところで、月曜日の朝はここで待ち合わせよ!と念を押して、今度は正しい道を帰りました。 2号線を渡ったら、東に歩いてぶつかった小さな川にそって下るといいんです。直前の休みの日にせんべえさんと一緒に最終確認します。今度は大丈夫でしょう。 体験実習 今日から五日間、サトは最後の実習です。 行き先は自立訓練所御影・・ゴンチャロフというお菓子の工場の敷地内にある訓練所です。 今年の春、進路を絞っていくのに、サトは自立訓練所が向いているのではないかと、第1候補に上げました。 立っているのも平気、同じ作業の繰り返しも大丈夫、お菓子大好き(あ、これは関係ありません)ここで身につけたことで就職にでも繋がればいいなぁと能天気な私でした。 その頃は大丈夫だったんですけどね、最近はちょっと雲行きが怪しい・・すぐかんしゃくを起こすし、大きな声だし、何度も繰り返しだし、これは静かな訓練所ではご迷惑かなぁ?? 私、ここが育成会の関連施設なので何度か見学に来たことがあるんです。そのたびに静かに整然と作業をしているのに感心をしていました。 サトが中学生の頃は言葉がほとんどないし、多動でもなく、中卒でも行けるぞ!なんて思っていたんですけどね。 今日は初日から大声を注意されたようです。お菓子の枚数を数えるのに、大きな声で数えますから・・繰り返しの作業だからさぞうるさいだろうなぁ。 サトは交通機関も無事クリアして通う事はできるようだけど、仕事がそれではやっぱり無理かなぁ? 昼食、持参の弁当か訓練所での注文弁当を選べます。サトは当然のように「訓練所で頼む〜〜!!」だって。まぁその方が助かる。学校へ行くより45分も早く家を出ますから・・
「サト、ラベルを敷きました〜!」 今日から学校の先生は付き添いません。自分一人での作業です。 帰りが遅かったので心配しました。昨日は4時半に帰ってきたのに、今日は5時過ぎても戻らない。少しずつ気になり始め、落ち着きませんでした。 5時20分頃やっと帰って来ました。なぜか汗だく!ランニングをした後のように下着もポロシャツもびしょびしょ!走って帰ってきたんでしょう。 何でかなぁ?サトに聞いても答えがトンチンカンで・・「サト、道を間違えたの?」と聞くと「道、間違えた〜!」電車は何に乗ったの?と聞くと普通電車と答えるので間違ってはいないのでしょう。交通機関の把握は得意ですから。 徒歩のところは完璧だし・・事情がわからなくてオタオタしてるのはどうやら私だけのようなんですけど。 今日は「ラベルを敷く」作業だったそうです。これも謎! 今回の実習記録には一日の様子が書き込まれません。今までが事細かに連絡しあっていたので、不安極まりないですね。この先、親が知らない世界がサトにもできるということだし、私のほうがけじめをつけなきゃね。 最終日の反省会で全ての報告があるはず。その日まで楽しみなような、恐いような・・・ 実習終了
今日は最終日。反省会がありました。サトは訓練所でやっていけるでしょうか?率直に聞いてみました。「今の状態でここでやっていけるでしょうか?」 作業自体は問題ないそうです。問題なのはやはり動きと声です。思ったとおりでした。訓練生は仕事中は実に静かに仕事をします。一日中立ちっぱなしの流れ作業です。サトの場合、これがずっと続くなら得意とするところだけど、突然流れが止まったり、指示を仰がなければならないことができた時、対処が難しいです。 自立訓練所は就職を目指して作業訓練する所です。目指すものが高すぎたかなぁ? 以前はおとなしいし、順応も早いし、ここが一番かなと思っていたのですが、どうも最近は落ち着きがなくて。やはり授産施設かなぁ?施設はなかなか空きがないんです。 サトに春は来るかしら?もうすぐ親の踏ん張る時がやってきます。 (2002年11月01日(金)〜 2002年11月29日(金)) |